みなさま、

こちらに来て、最初の週末をすごしました。やっと生活のペースもつかめてきま
した。

■沐浴湯(モギョクタン)+カルビタン
 先のメールでお知らせした沐浴湯ですが、同室になった京大のL君と一緒に、
土曜日のテコンドーの朝練のあと、汗を流しにいってきました。日本は、台風の
影響などで、天候はよくなかったようですが、こちらは、すっきりした青空。そ
れも乾いた空気ですがすがしい一日でした。
 土曜ということもあって、朝から家族つれなどでにぎわっていました。改めて、
内部を調べてみると、仮眠室あり、家族室あり、食堂あり、マッサージ室あり、
ハンジュンマク(汗蒸幕)ありのなかなか盛りだくさんな銭湯です。
 ここに昼近くまでのんびり入っていて、そのあと向かいの食堂で、ムル・ネン
ミョン(冷麺)。帰り道に、くだものを買い込んで、午後はしばらく、昼寝。4
時ごろまで寝ていたでしょうか。なんか、申し訳ないくらい贅沢な時間を過ごし
てしまいました。
 そして、夕食に、この沐浴湯に行く途中の食堂(ウーパクサ)にいったのです
が、ここで、出会った、カルビタンのすごいこと(^^)。あの味を言葉で説明する
には、、私の表現力は貧弱すぎるようです。いっしょにいったL君も大感激で、
すげーもの食べたといろいろな友人達に話してまわったようです。

 そんなこともあって、今日(10日)、モギョクタン+カルビタン・ツアーが成
立。沐浴湯に入って、その後、カルビタンを食べる、という企画(?)です。私
は、いくらなんでも、二日間、同じものを食べる気にならないので、冷麺にして
おきました。L君も、冷麺を頼んだのですが、あとで、カルビタンにしておけば
よかった、と後悔していたようです。このツアー、私とL君以外に、お兄さん二
名、女子大生1名で構成されていたのですが、寄宿舎にもどってきてから、すぐ
に噂がひろまったようで、場所を教えて欲しいという人がでてきました。これは、
「Alt-寄宿舎生活の手引き」のようなWebをつくって、書いておいてもいいかも
しれません。

 ちなみに、今日は、アカスリをやってもらってきました。これが、1000円。週
に一回くらいやってもらおうかなと思い始めてます。

 先週、入寮したころは、なにをするにも、30分近く正門まであるいて、そこ
から、さらに、10分ほどあるいて、新村という繁華街にでないとなりませんでし
た。梨花女子大もあるので、おしゃれな店も多いのですが、生活用品を売ってい
る店は、あまりないので、こまってました。まあ、渋谷や新宿の駅のそばで、洗
濯用の洗剤をさがすような感じです。
 ところが、北門の周囲に生活圏が広がっていることがわかり、それも、寄宿舎
から歩いて5分。生活用品はもちろん、果物もあるし、なによりも沐浴湯があり
ます。寄宿舎生活のイメージが変りました。
 ただ、便利になって、美味しいもの気持ちのいいものが、手に入るようになる
と、贅沢になってしまうかもしれません。寄宿舎、学内の学食で食べれば、一食、
150円から250円。しかし、先のカルビタンになると、一食、600円。まあ、高い
といっても、日本の外食に比べたら、たいしたことないのですが、支出が跳ね上
がることは確かかもしれません。もっとも、学内の移動が結構タイトなので、平
日は、学食生活になるとは思いますが。(ちなみに、学生諸君は、実にまめに、
町にでて、飲み食いしているようです。あの体力にはついていけません。)

■テコンドー
 語学堂では、語学学習に平行して、文化体験が用意されています。私は、韓国
武道のテコンドーコースを選択しましたが、ほかに、サムルノリ(伝統演芸)、
韓国料理があります。
 テコンドーは、月曜と水曜の午後ですが、希望者向けということで、大学の一
般学生向けの稽古にも、参加させてもらえることになりました。これは、ラッキー
です。これが、土曜日の朝、8時から10時。
 このクラス、全部で、100人近くが参加しています。男女半々。まったく始め
ての人が殆どですが、中には、他の武道の経験者(同室のL君は、少林寺拳法の
有段者。他には、日本拳法の経験者など)もいます。彼等は、自分がならってき
た武道経験と比較して、テコンドーの技を理解しようとするので、面白い話にな
ります。いままでの稽古で感じたこととしては、

・テコンドーでは、手を使った拳は、オマケ。
・技は、足技主体の体系
・テコンドーの技は、派手。でも、かっこいぃ。

というところでしょうか。しかい、あの派手で華麗なテコンドーの技を繰り出す
には、本当に身体がやわらかくないといけません。そのための柔軟体操が、これ
また、すごい。身体が硬い私も、いままで開いたことがないくらいに、開きます。
 身体が硬い人の足を二人ががりで、開いてしまう荒業もありまして、日本拳法
をやっていた、Nさんが最初は、90度くらしかひらかなかった足が、徐々に(本
人は、苦しかったようですが(^^))120度くらいにまで開いていった姿は、感動
的でした。帰国までに少しは、やわらかくなって帰れると思います。

(他の大学にも、3週間語学コースがあるのに、延世大を選んだ理由に、テコン
ドーがあるから、という人が多いようです。なんだ、みんなおんなじかい、と思
いました、こういう企画を立てる人は、優秀なマーケッターなんでしょうね。見
習たいです。)

■大元旅館
 すでに、Webに公開しているので、お読みいただいている方もいらっしゃると
思いますが(http://world.std.com/%7Efujimoto/doc/daewon/crown-j3.html)、
私の学部学生時代に、お世話になった、ソウルの光化門にある、大元旅館にいっ
てきました(10日午前中)。
 近くにあったクラウンベーカリーは、他のお店にかわっていたし、97年にきた
ときには、Webdyがあったところは、ファミリーマートになってしまってました。
しかり、大元旅館は健在。『地球の歩き方』にものっていて、今も、若い人たち
の旅行拠点になっているようです。
 おじゃまして、オーナの息子さんとしばらくお話していたのですが、嬉しいこ
とに、上記リンクの私の書いた大元旅館ストーリーは、お読みいただいていたよ
うです。これを書かれた方ですか! と驚かれてしまいました。オジュモニ(お
ばさん)は、95年97年におじゃましたことをすぐに思い出してくれて、再訪を喜
んでくれました。
 97年に来たときよりも、内装は綺麗なつくりになっていましたが、韓式の旅館
の構造はそのまま。前回おじゃましたときよりも、すっきりしていたように思い
ます。なによりも、一部屋、インターネット・ルームになっていたのには、驚き
ました。オンドルの韓式旅館の一室が、インターネット・ルームです。それだけ、
Webがあたりまえの存在なんですね。この日の午後、韓国観光公社に国内旅行の
相談にいったのですが、このフロアーにもインターネットコーナー。韓国IT革命
の推進者として、PC房(パソコン部屋)というものがあることがいろいろなとこ
ろで書かれてますが、大学内はもちろん、町のいたるところに常時接続のインター
ネット端末があります。そういう意味でのWebの普及度では、日本は、遅れてい
ます。携帯電話の普及率を加味して、インターネット利用率の数字をはじきだい
ているような白書がでるような状態ではだめでしょう。携帯電話は携帯電話であっ
て、情報端末としてのパソコン・インターネットの生活への浸透は、日本は、貧
弱です。大学の中でも貧弱だ、とこちらにきて思い知らされています。パソコン
の機種なんて、多少古くてもいいのです。どこにでもネットに接続されたパソコ
ンがある、というそのことがもたらす意味を、もっと考えるべきだと思い知らさ
れています。
 当初、「PC房」という名前を見たときに、昔昔のゲーム喫茶を思いうかべたの
ですが、もう、形態は、さまざまですね。大学のそばのPC房は、とてもおしゃれ
な、ファッション空間でした。この件は、あらためて。

 で、大元旅館ですが、この韓国観光公社(http://www.knto.or.kr)に表彰さ
れたようです。表彰式の時の写真が飾ってありました。上記リンクにでてくる、
ここのご主人が、写ってました。理由は、長きにわたって、外国人旅行客に、安
価で、しかも、親切な宿を提供してきたことだとか。自分が30年近く前にお世
話になった韓式旅館がこのように発展していることは、嬉しかったです。こうい
う賞をもらっても、たたずまいは、昔のまんま。オーナーの人柄があの旅館を支
えているのだと思います。今では、大元旅館の公式サイトもできていることを教
えてもらいました
(http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/7731/index.html)。KONESTと
いう韓国関係総合情報サイトにもページがあります
(http://www.konest.com/area/gwang/stay/no1045.htm)。小生の上記「クラウ
ンベーカリーブルース」も、そこにリンクしてもらえるようです。光栄の極み!

■国内旅行事情
 「週末」はあと2回なので、なんとか、慶州と光州には、いってみたいと思っ
ています。しかし、週末の鉄道関係は、すでに、満席。今度の週末の8/15の光復
節をいれて三連休なので、木曜の夜から殆ど予約はいっぱいのようです。光州に
は、飛行機ならまだいけそうなので、検討してみます。80年の光州蜂起関係の場
所は、すでに、観光地になっているようで、観光公社にも沢山資料がおいてあり
ました。岩波新書の『ソウルの風景 記憶と変貌』
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/X/4307490.html で、著者の四方田さんが、
このこと(観光地化)について書かれていたような記憶があります。

なお、観光公社でもらったパンフレットには、以下のURLが掲載されていました。
http://www.gwangju.go.kr 光州市のWeb
http://www.518.org 5.18記念財団
http://altair.chonnam.ac.kr/‾cnu518 全南大学 5.18研究会


■写真集
 なお、コメントなしですが、土曜日までの写真集を、以下のところに公開して
あります。御覧ください。
http://www.sakushin-u.ac.jp/‾fujimoto/korea200308/03-08/
 沐浴湯も最後の方にでてきます。カルビンタンは、次回公開分になります。

 さて、週末は、リフレッシュしたので、また、怒涛の語学研修に向かいます。
来週は、電子政府関係のアポも入り始めるので、だんだん、スケジュールも厳し
くなりそうです。

今は、雨です。明日は晴れるといいですが。

では、また〜。

ふじもと@延世大学テコンドー語学堂特別クラス
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kazuo fujimoto <fujimoto@sakushin-u.ac.jp>
作新学院大学 人間文化学部
http://www.sakushin-u.ac.jp/‾fujimoto
PGP:D664 D542 D578 5B39 BB2E 50AA 6FEC 2FE7
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