メタバースのビジネス応用のためのリスクアセスメント法の評価

情報処理学会、論文誌(ジャーナル)、Vol.65、No.9の

「メタバースのビジネス応用のためのリスクアセスメント法の評価」です。

統計分析で参加させていただきました。

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JJS(JapaneseJournal of Socialogy )に共著論文が掲載されました

タイトルは、「Habitus and the relationship between youth culture and transition: A Bourdieusian analysis of musical culture and inequality in Japan」です。

以下をご覧ください。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/ijjs.12180

The relationships between youth culture and social tran-
sitions are examined through a Bourdieusian analysis of
musical culture and inequality in contemporary Japan.
Employing Bourdieu’s concepts of habitus, capital, field,
and space, the traditional divide between youth cultural
studies and transition research is addressed. Using mixed
methods and combining multiple correspondence analy-
sis (MCA) of the survey data (n = 1425) and in-depth
interviews (n = 42), this study examines how cultural
practices in music intersect with career trajectories and
social positions. The MCA reveals that musical knowl-
edge correlates with high social status indicators such as
better educational attainment and household income,
while participation correlates with educational attain-
ment. Young people occupy a lower social position;
however, their active concert attendance patterns
minimize status distinctions along the axis of musical
participation. Through interview analysis, three key rela-
tionships between youth culture and transitions are iden-
tified: deep artistic engagement leading to arts-related
career choices, common habitus manifesting in both
artistic perception and professional expertise, and the
important role of song lyrics in helping young people
cope with adversities during transitions. The findings
show that habitus mediates between cultural practices
and social trajectories, offering a theoretical bridge
between studies on youth culture and transition
research. Musical preferences and engagement patterns
vary by generation, but the influence of music tran-
scends age groups, influencing those who engage with it
frequently. This research contributes to both youth stud-
ies and cultural sociology, as Bourdieu’s theoretical
framework provides understanding of the complex rela-
tionship between cultural practices and social inequality
in Japan.
KEYWORDS
habitus, multiple correspondence analysis, youth

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情報処理学会 情報システムと社会環境研究会の171回発表会で報告されました

IPSJ SIG-ISの第171回研究会で報告されました。

静岡英和学院大学の飯塚重善先生と共著です。

(9)メディア環境の変容とヒューマンコミュニケーション
飯塚重善,藤本一男

「概要:本稿では,デジタル技術の普及によるメディア環境の変化を踏まえ,選挙時の政治的情報接触行動をヒューマンコミュニケーションの観点から分析した.2021 年衆議院選挙・2022 年参議院選挙のUTASデータを用いて世代別のメディア利用を検討し,総務省情報通信政策研究所の調査から政治・経済情報への信頼度も補足的に考察している.分析の結果,高齢層はテレビや新聞などの従来型メディアを,若年層はSNS を含むデジタルメディアを主に利用し,中間層では両者を併用する傾向が確認された.テレビは世代間を結ぶハブメディアとして機能し,SNS は政治的議論の場として重要な役割を担う一方,信頼度は低いとの評価が示唆された.また,政治への信頼度が低い層ほどインターネット系メディアへの依存度が高まる傾向も確認され,メディア選択と政治的信頼の関係性が示唆された.今後は,政治信頼度との関連性やメディアリテラシーの観点を含めた分析を通じて,メディア環境の構造変化とその民主的意思決定への影響について,より包括的な解析を進める.」

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津田塾大学紀要57号に「R.Q.(リサーチ・クエスチョン)構築という視点から 伝統的検定手法とベイジアン推定を比較する ― rstan の生成量(generated quantities)に注目しながら ―、と書きました」

津田塾大学 学術リポジトリで公開されています。

R.Q.(リサーチ・クエスチョン)構築という視点から 伝統的検定手法とベイジアン推定を比較する ― rstan の生成量(generated quantities)に注目しながら ―

「まず、研究者が使用可能である統計的検定技法が、R.Q. (リサーチ・クエ
スション)を規定してしまう本末転倒の事態があることを指摘した。その原
因に伝統的統計学の検定論(NHST:帰無仮説有意性検定)があるが、この問題を解決する手掛かりとして、ベイジアン推定を用いることができること、ただし、それは、rstan のような MCMC を用いてベイジアン推定を行う際に、生成量を活用することで、帰無仮説の棄却による対立仮説の採択をもって研究仮説が証明されたとする短絡を回避することが可能になることを述べた。こうしたことを、歴史的データ(Student の睡眠データ)をもちいて、t- 検定と MCMC をもちいたベイジアン推定を比較し例示した。
この比較を踏まえると、立てられる R.Q の内容が調査仮説の検討の精緻さ
に関係していることが明らかとなり、ひいては、調査仮説の上位に位置する
研究仮説の精緻さを支えるものであるということが明確になった。」

 

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国立情報通信研究機構(NICT)の研究報告に掲載されました

2025年1月に公開されてます。

https://www.nict.go.jp/data/research-report/index.html

ここの「サイバーセキュリティ特集」Vol70,No2の4−2に
「構造化データ解析で選択肢回答空間と機械学習による自由記述部分のクラスタリング結果を結合する - CYDER受講者アンケートの分析手法の開発と今後の課題 -」を元RAの根本颯汰さんと一緒に書いています。

「本稿が説明するのは、NICT サイバーセキュリティ研究所ナショナルトレーニングセンターが実 施する実践的サイバー防御演習 CYDER の受講者アンケートの分析手法である。アンケートの選 択肢回答部分には多重対応分析を用いて参照空間を生成し、自由記述回答には機械学習による非 階層型クラスタリングを適用し、得られた要約を参照空間に射影した。生成した参照空間は、1) 受講者の満足度、2)組織のセキュリティ対応、3)受講者属性の 3 つである。クラスタは 6 つに分 類され、それぞれに要約ラベルを付与した。構造化データ解析の手法でこのラベルを参照空間に 射影し、回答選択肢の範囲を超えた分析が可能であることを確認した。全体的に受講満足度が高 い中でも、インシデント対応に関する反応が確認された。無回答は、そこそこの満足をしている 受講者に多く、不満の表明ではないことも確認された。」

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NLP2024神戸大会でスポンサー賞をいただきました!

3/11から神戸で開催されれていた言語処理学会(NLP2024)に、NICTでRAの根本さんとの共同研究を発表したのですが、それがスポンサー賞を受賞しました。
それについてのコメントが学会のWebで公開されたので、お知らせします。
私たちのものを抜粋しておきます(^。^)
Helpfeel賞
P2-1 クラスタリングによる自由記述回答の要約と選択肢回答空間に射影による解答群間の連関の可視化
根本颯汰, 藤本一男 (NICT)
アンケートにおける自由記述の理解に関する研究は,ユーザーの声を最大限に尊重するうえで非常に欠かせないものだと共感しています.さらに,実際の分析現場で求められる分析項目への柔軟なマッピングや,これらの可視化は,データからの洞察を深める上での有用性を感じます.新手法の提案に加えて,実運用でのドッグフーディングと並行して進めている事例として,大変勉強になりました.ありがとうございました.
上記タイトルの論文は以下からPDFでご覧いただけます。
全体の構成は、以下のようになっています。1)多重対応分析MCAをもちいて選択肢解答設問から変数空間と個体空間を生成する。2)機械学習を用いて、自由記述部分のクラスタリングを行い、それを変数化する。3)変数化したクラスタ番号を「追加変数」として1)で生成した個体空間に射影する(構造化データ解析SDA)。4)そこで生成されたマップをもとに、解釈を行う。
受賞理由では、この全体像を評価していただいたことがわかります。感謝です。
上記論考の図1として張り込んだ全体の構成図は以下のようになっています。
また、昨年度のRAの大畑さんとの共著論文(NLP2023で発表)が、朝日新聞社メディア研究開発センターの新妻さん、田口さん、田森さんによる論文で参照していただきました。以下のリンクをご覧ください。
計量テキスト分析のための文埋め込みによる探索的カテゴリ化
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あけましておめでとうございます!

謹賀新年
Happy New Year!
새해 복 많이 받으세요
Frohes neues Jahr!
Bonne année !
¡Feliz Año Nuevo!
Godt nytt år!

May a world without warfare come!

Oriental Zodiac Ema
Original design: Isao Honda
Made by: yuko

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「インターネット時代の文章読本」1996、epub版です

ずっとずっと昔(1995年!)の講演をまとめたものを「三愛新書」に入れていただいていたのですが、すでに手にはいらないし、epubにしてありました。ただ、ベタのepubのままだったので、ちゃんと(^^)/「目次」をつけてみました。中身はxhtmlなんですね。htmlのタグつければいいだけでした。

スマホでも読めるのでしょうか….。

なお、時代的に、WIndows95が登場した当時のものなので、技術的な部分は、むかしむかしのお話です。ですが、ライティングツール的にIT機器を使う、文章を書く、という視点は今でも古くはないと思っています。

これに、アウトラインプロセッサ、マインドマップ、テクニカルには、OPML、というのを加えて、一冊にまとめてみようかと٩( ᐛ )و

https://419kfj.sakura.ne.jp/db/wp-content/uploads/2023/12/インターネット時代の文章読本edv1.1.epub_.zip

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2023/09/06東大SSJDA「計量分析セミナー」で使用したスライド集

9/6に東大SSJDAの「計量分析セミナー」で講師をつとめさせていただきました。1日コースに対して、ちょっと盛り込みすぎた、という反省もありますが、スライドを公開します。ご意見いただければ幸いです。

計量分析セミナーで使用したスライド集

 

 

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sakura VPSにRStudio Server/Shiny Server を立てる

2023年4月の試行錯誤の報告です。サクラVPSにRStudio Server とShiny serverをたてました。

レポートはこちら

その半年くらい前に「月曜日の勤め先」の所内サーバーに同じことをやっていたのですが、かなり使い勝手がいいので(そこではデータの持ち出しもないし)、個人ようにもつくりたいと、いかに安くできるか検討中でした。
メモリの量で料金がきまるので、最初は1Gでスタート。しかし、それだと、パッケージのコンパイルでエラーになっていて、アウト。あれこれやっていてわかったのは、スワップ指定をすれば回避できるということ。パッケージのコンパイル時だけメモリを使うので、その時はちょっとパフォーマンスおちますが、まあその時だけ我慢すればいいので。

結局1Gメモリで3Gスワップで使える環境ができた!という報告です。

いろいろ探していて、みつけたので、忘れないうちに、公開しておきます。

 

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