その1
「速く走る練習は必要ない」という*。
これ、理解するの難しいです。
でも、スロージョギングやってきた今なら、こんな風に理解できるかなと思ってます。
「ゆっくり(にこにこペース)で走っていると乳酸閾値(LT値)があがっていく」そうすると「自然と、つまり無理しなくても速く走れるようになっている」
つまり、「速く走れる」状態は、結果として、つまり乳酸閾値があがった結果なんだ、ということのようです。
中学時代から陸上部で中距離、長距離を走ってきたので、自分の中にあるのは、こんなイメージなんですよ。
「(無理してでも)できるだけ速く走る」そうやって身体を引っ張ることによって、その状態に「慣れる」身体になる。
だから、その時、走れるギリギリで練習するのだ!と。
でも、これやると怪我、故障を引き込みますよね。50代になって張り切って「無理な練習」をしてしまった私です。変形性膝関節症(^^;)。
身体のなにを鍛えるのか。スロージョギングでは、乳酸閾値(LT値)をあげていく、ことを無理なくやっていく。以前の練習方法は、身体を鞭打って、無理させて、その無理が効く限りで効果(らしいもの)がついてきた。こんな違いがあるのですね。
この2年間のスロージョギングの効果、すごいです。確かに大会でのタイム、かなり改善してます。でも、そうすると、ついつい「速く走る練習」をしてしまうのですよね。
田中先生も書かれてました*。「速く走る練習をしたい方は、最小限にとどめるべきです。」p82
なにを鍛えるのか。これって、子育て、(部下、学生とわずの)教育などでも共通の構造の問題ですね。
にこにこペースで走ります(^^)。
* 田中宏暁『ランニングする前に読む本』ブルーバックス
その2
随分前に、浅井えりこ『新版 ゆっくり走れば速くなる』ランナーズ、2006は読んでいるのですが、ここで説明されているLSD(long slow distance)は、ふ〜ん、というレベルでしか理解してませんでした。この本では、ハードな練習も必要だけど「そのハードなトレーニングを受け入れる『器』が身体にできてないと、疲れるばかりで効果はありません」って書かれているのですよね。p24-25。今発見(^^)。
田中先生の本は、その器の取得をLT値の変化として説明してくれたところが大きいように思います。
浅井さんの『ゆっくり走れば…』も読み直してみます(^^)。