Specific MCA(SpeMCA)とClass Specific MCA(CSA)

Brigitte Le Roux 先生の”Multiple Correspondence Analysis”(多重対応分析), SAGE, 2010, にでてくる Specific** MCA(SpeMCA) と Class Specific MCA(CSA)(p61)が、(どうやら)FactoMineRのラッパーとして実装されているらしいことがわかった(^^)*。GDATools。これ(SpeMCA)、トニー・ベネットの『文化・階級・卓越化』でも使われているもの(Appendix 2参照)。(*追記:speMCA は、全部自前で処理してました。)
まだ、サンプルを動かしただけだけではっきりとはわかってないけど、「Active variable」の中に「Passive categories」を指定する、らしい。つまり、「変数(variable)を supplementary にして軸形成に寄与させない」のではなく、変数内のカテゴリ(othersとかNAとか)を「Passive カテゴリ」として<はずす>ような感じか。これ、調査実習のデータでもやったけど、前処理をdplyrでちょこちょこやってデータセットを書き換えていたので、こういうアプローチあるのだな、と納得。
ちなみに、GDATools には、カテゴリー一覧を表示させるfunctionが用意されているので、それをつかって「Passive」しているするカテゴリを指定して、GDATools::SpeMCA に 投入すればいいらしい。ClassSpecific MCA(MCA)は、個体のサブクラウドに対するMCAのようなので、SpeMCAの個体版と理解すればいいのだろうか。
(** とするとMCAの対象を「明確にする」「特定のものにする」というspecific なので「特殊なMCA」というよりは「特定MCA」というニュアンスではないだろうか。)
サンプルのMusicデータをregularMCA でやると、こんなふうにFrenchPOP.NAやClassic.NAが軸を引っ張ってます。
mca <- speMCA(Music[,1:5])
これを、.NA のカテゴリをexclで指定してSpeMCA するとこうなります(^^)/ 
mca <- speMCA(Music[,1:5],excl=c(3,6,9,12,15))
ドキュメントは、
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